松茸人工栽培研究の副産物 「マツタケボール」 〜3〜

博士の研究史

松茸の香気成分発生メカニズム解明研究をしている最中に

生まれた副産物であるボール状の松茸菌、名付けた名前が「マツタケボール」。

「マツタケボール」に関して商品開発部や経営企画室の動きも始まった・・・。

そちらは専門部署に任せて、開発部門としては

「マツタケボール」の安定的経済的な大量生産が次なるテーマとなる。

 

もう一つのテーマとしては、紀文におけるバイオ研究の

アピールを世間にして企業イメージをアップさせること。

この点については、松茸の香気成分がアップすることを当時池袋で開催された

バイオ博覧会(正確では無いかも・・・)で、

実際に香気を嗅いでもらうということを実施したことで雑誌やテレビに取り上げられた。

独りよがりかも知れないが、バイオ研究における紀文の名を世間に広めたと思っている。

 

さて、もう一つの大量生産・・・、初めから経済性を追いかけたら話は進まない。

当時、別テーマ(紅花の組織培養)でお付き合いをしていた

当時の三井東圧化学(現三井化学)に話を持ちかけようと考えた。

植物組織培養研究ではトップクラスで大量培養に

長けている会社で、本来ならバイオ研究ではポット出の紀文など相手にはしてもらえない。

ラッキーだったのが当時植物組織培養研究の世界のトップクラス

であられた山田泰之先生が三井東圧化学の研究顧問であったことだ。

紀文のバイオ研究のご指導も頂いていたことから、

先生のお力で三井東圧化学の研究トップに話が持ちかけられた。