イワシ丸ごとすり身の開発 -3-

My研究&開発史

「イワシ酸化臭培地」による酸化臭を抑えるか消え去るかする微生物の発見のため、

考えられる全ての食品微生物を集めてのスクリーニング。

「イワシ酸化臭培地」を培養する培養器はイワシ臭で溢れかえり、

更には研究所全体にもイワシ臭が漂っていた。

毎朝、培養器から「イワシ酸化臭培地」を取り出して一つ一つチェックしていく。

 

ちょっと辛い作業だったし、なかなか目的が果たせないので、

イワシ酸化臭を微生物で除去出来るなんて事は不可能なのかな・・・

と思い始めていた。

 

そんなある日、

「イワシ酸化臭培地」のシャーレの蓋に巻いてあるテープを取り除いて

臭いのチェックを流れ作業のようにしていた時、「あれっ?!!」。

遂に僕の嗅覚が無くなったのか・・・、

イワシ臭が全く無くなっているシャーレにぶち当たったのだった。

イワシ臭が無くなっているのみならず、芳香さえ感じ取れた。

 

その結果をもたらせたのは、ある酵母菌だった。

ただ、何らかの間違いがあったのかも知れない・・・から

再現性のテストをしながら、

「イワシ酸化臭培地」によるスクリーニングも継続して実施することを決めた。

一寸ワクワク、かなりの不安・・・が交錯していた。