現象を見逃さない(1983年3月頃)・・・博士の研究史ブログ

博士の研究史

机の引き出しに入れておいたシャーレを

翌朝直ぐに取り出して様子をチェック。

シャーレを取り出すと同時に、

コンタミ菌の周りのConidiobolus属菌、

その円形の丸はげ状態は昨日より確実に広がっているのが確認出来た。

Conidiobolusはカビの一種、菌糸は白い。

円形の丸はげ状態はその白い菌糸が溶けている。

コンタミ菌が生産する何かがConidiobolusを

溶かしているのだとしか考えられない。

 

先ずはコンタミ菌を分離してみよう!

I 博士をはじめ研究室の皆さんが来る前に

コンタミ菌をシャーレに撒いて恒温槽に入れた。

コンタミ菌が複数なのか単一なのかを次の日には確認が出来る。

 

次の日の朝、コンタミ菌の確認をした。

菌の色や状態から2種類の菌が存在することが判明。

早速、その2種類を別々のシャーレに撒いて前日と同じように恒温槽へ。

次の日には2種類それぞれが単一なのかどうかが分かるはずだ。

 

そして次の日に2種類がそれぞれ単一菌であることを確認・・・。

もしかしたらConidiobolus菌を溶かしてしまう

微生物の発見したのかもしれない。

というわけで、一つずつ慎重にストック培地5本ずつに植えた。

 

僕が自ら見付けた2種類の菌のストック・・・。

明日以降でこのどちらの菌がConidiobolus菌を溶かすのか、

2種類とも溶かすのか、溶かさないのか・・・を確認していく。

2種類とも溶かさないなら、全ては無かったことにして

今まで通りの補佐業務を淡々とこなしていこう、、、

もし溶かすことが確認出来たら、先生やI 博士に報告して

何か面白い展開があるのかどうかを打ち合わせしよう、、、。

こんなことを思いながら2種類の菌をストック培地に植えた後

通常通りに夜遅くまで業務をして帰途についたのだった。