現象の解明が続く・・(1983年11月頃)

博士の研究史

Conidiobolus菌を溶かしてしまう成分Xを

生産するSW菌を見出したのが僕のバイオ研究の出発点となった。

 

成分Xは一体何者か?

SW菌は一体何者か?

成分X、SW菌、Conidiobolus菌を溶かす事などに

新規性はあるのか?

 

東大応用微生物研究所第4研の大石助教授直々の

ご指導の下、これらの解明を研究の目標として研究を開始した。

結果として人生で初体験となる学会発表を行うことが出来た。

 

学会発表は1983年の7月、東大に派遣される期限は翌年の3月までだったから、

僕に残された東大で研究出来る時間は8ヶ月程度。

この8ヶ月で何処まで行けるか・・・。

兎に角、残された時間を悔い無く過ごそう!という事で、

学会発表をする事が出来た興奮が収まらない中で直ぐに研究を再開した。

 

学会発表後直ぐに大石先生から、

「次は秋の発酵工学会での発表を目指しましょう」

と言われていた事も僕の研究活動に大きく影響をもたらせたのは間違い無い。

11月の発酵工学会目指して研究を進めたが

発表のためにデーターをまとめる段階では

まだ成分Xに関しては、それが何者なのかの全く目処が付いていなかった。

ただ、SW菌については菌の同定が進み、

この菌がBacillus cereus であることが分かった。

 

11月、日本発酵工学会で2度目の口頭発表をしたことは

今でも鮮明に覚えている。

今から思えば、まだまだ学会発表に耐えうるような内容では

無かったのだが、その後の研究活動に大きな自信が付いたことは

疑う余地も無かった。