見習いの若いマスターが
「ほうれん草のナムルを作ってみました・・・。」と小鉢を出してくれた。
「美味しそうだね」と言いながら頭の中で
ナムルって韓国料理で山菜などがその素材だというのが僕の認識。
ほうれん草のナムルは僕の辞典には無いな、、、という訳で
「ほうれん草のナムル?普通山菜を使うのでは?」とマスターに言ってみた。
「はい、山菜を多く使いますが野菜を使う場合も良くあるんです」
「山菜とか野菜を塩茹でしてごま油と調味料で和えたモノをナムルと呼ぶんです」
とマスターは微笑みながら答えてくれた。
「勉強になるなあ」・・・と言いながら口にする。
口に入ると直ぐにごま油からのゴマの風味が
口に広がりごま油の旨味に塩が追いかけてくる。
クターッとした葉と少しシャキ感が残っている茎から
ほうれん草の旨味がジュワッと滲み出てくる。