ミートボールスパゲティ Spaghetti with Meatballs

食・彩・記

パスタは良く食べるメニューの一つだが、

ガツンと食べたい時はミートボールスパゲティに限る。

このパスタはその名の通りミートボールの

出来具合が胆となると思っている。

 

僕の場合、肉は牛と豚の合い挽き肉を使う。

挽肉に塩、胡椒、食パン、卵を加えて

更には独特のコクと旨みを付与するパルメジャンチーズを

加えて捏ねる。

この捏ねる作業が大切だと思うが、僕流は

ハンバーグを作る際の捏ね方と違えて混ぜ合わす感覚か・・。

この捏ね方で出来上がりの食感が違ってくる。

 

挽肉や卵やチーズは冷蔵庫から出して

あらかじめ常温に戻しておくのが良い。

常温に戻すのは当たり前!とお叱りを受けそうだが、

料理する際、冷蔵庫から鮮度の良いものを取り出して

冷たいまま料理するのが良い・・・と

つい最近まで考えて実行していた。

出来映えがその都度異なっていたのは

その都度使う素材の品温にバラツキがあったのかも知れない。

調理の最初から間違っていた・・・。

この事に気付いてから(遅!!)料理の腕が上がったような

気がしている。

 

さて大きめのボールに

挽肉、塩、胡椒、食パン、卵、パルメジャンチーズを

入れて捏ね始める。

挽肉から塩の浸透圧によって水分が引き出される。

結果、肉の旨みが凝縮する。

更には挽肉から塩溶性タンパク質が溶け出してくる。

結果、全体がシットリとした粘り気に包まれてくる。

そして更に捏ねれば、食パンが挽肉からの旨みと水分、

卵とチーズの一体化に一役買ってその存在をアピールする。

 

全てが一体になったミートボールの種を

ゴルフボール大に丸めてオーブントレーへ並べていく。

この大きさもお好みだ。

アメリカなどではゴルフボールの2倍ほどの

ミートボールがある。

僕にとってはそれだけで立派なメインとなるのだが、

現地のヒトにとってはサイドメニューにすぎないのでは?

と僕は思っている。

 

オーブンで加熱している間に、ソースを作る。

オリーブオイルでタマネギ、ニンニクを炒め

十分に旨みを引き出してから、ダイストマトを投入。

塩と胡椒で味を調えながらん意詰めていく。

頃合いを見て、ミートボールをソースに投入。

一寸煮込んだだけでソースの旨みに

肉の旨みが加わりながらパスタとの出会いを待っている。

 

傍らの鍋から茹であがり時間1分前のパスタを

ソースとミートボールが待っている鍋に投入。

パスタのゆで汁は第2の調味料と言われるが、

ゆで汁でソースの濃度と旨みを調整しながら

茹であがりまで1分間の間に

パスタにソースの旨みを吸い込ませていく。