毛蟹とウニ

食・彩・記

プロが調理する見た目鮮やかな逸品は目の前に供された瞬間から免疫力を高めてくれる・・・。

この日の逸品は毛蟹

大将の説明では甲羅の内側にウニを置きその上にカニの身を置いて軽く焼いてあるという。

カニの身があらかじめ取り出してあるのが嬉しい。

同じテーブルを囲んだ客人達との会話が途切れることが無い。

 

カニの料理を食べながら打合せをする場面は良くあるのだが、

カニの身を各自で取り出すような時には取り出すことに神経が集中してしまうので

会話がストップしてしまう。

そんな時には「みんな無口になってしまいますねえ・・」なんて言ってその場を凌ぐ・・・

のだがこの日のカニ料理では無口になってしまうことは無かった。

 

毛蟹の身とウニを同時に箸で摘まんで口にする。

口にした瞬間からフワーッとした毛蟹の身とトロンとしたウニの存在を感じる。

その先から塩気を伴うカニの旨味とウニからの濃厚な旨味が

混ざり合っていきながら喉元を通り過ぎていく。

美味しい逸品と楽しい会話で免疫力がアップしていくのが分かる。