ハスとアスパラのペペロンチーノ

食・彩・記

十数年前、自作のパスタはどんなにレシピに忠実にやっても

パサパサの出来上がり。

このパサパサは、パスタのゆで汁を上手く

使うことを知る事によって解消出来た。

塩気あるゆで汁にパスタから小麦などの旨みが

溶出しているから、ゆで汁がパスタにとっての大切な

隠れた調味料と言われるのを知ってからは更に意を強くした。

 

冷蔵庫を見たらハス(レンコン)アスパラガスを発見。

ハスとアスパラガスでパスタでも作ろうかと・・・。

シンプルではあるが故に作り手の技術が試されると

言われているペペロンチーノにチャレンジだ。

 

ニンニク唐辛子の旨みと辛みを

オリーブオイルにしっかりと含ませて

塩ゆでのスパゲティを絡ませていくのが

日本で親しまれているのが「ペペロンチーノ」。

 

正式にはこの日本のパスタであれば、イタリア語で

「スパゲティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」と

呼ぶのが正しいらしい。

アーリオ=ニンニク、オーリオ=油、ペペロン=唐辛子。

日本でアレンジされたシンプルパスタが「ペペロンチーノ」。

 

そんな能書きは美味しければ必要無い・・・。

基本の「ペペロンチーノ」にハスとアスパラガスを

加えて美味しく頂こう。

 

ハスとアスパラガスを切り分けて、

先ずは常道でニンニクと唐辛子をオリーブオイルの中で

弱火でじっくりと火を入れていく。

ニンニクからジョワーッと小さな泡が出始めると

ニンニクのなんとも言えぬ旨い匂いが立ちこめてくる。

ちょっと火を強くして、ハスとアスパラを投入。

軽く炒めて頃合いを計り、隣の鍋で茹であがりを

待っているパスタのゆで汁を加えて大きくフライパンを

揺すってオリーブオイルとゆで汁を乳化させる。

塩とコショウで味を整えてから、

茹であがり時間より1分半くらい早くパスタを引き上げ

乳化させた素材の旨みをしっかりと引き出したソースに

投入。

パスタに旨みをしっかりと含ませる。

 

出来上がったハスとアスパラガスのペペロンチーノ・・・

ちょっとボリュームに欠けたので、

残り物のささみのソテーを添えて出来上がり。

見栄えはちょっと悪いが、全ての素材の旨みが

絡み合って一口一口が大満足の逸品だった。

あくまでも自己評価だが・・・。