小麦

産地と属性

イネ科のコムギ属で一年草。
旬は、北海道なら7月下旬ごろ。
米やトウモロコシと並ぶ世界三大穀物の一つで、世界生産量は約6億トン(国際連合食糧農業機関の統計資料2006年より)。
中央アジアから西アジアが原産地とする説が有力である。日本では、考古学上の調査によって、弥生時代に伝わったと考えられている。ひきうすが普及した江戸時代までは、ぜいたく品とされた。
おもな産地は、中国、インド、アメリカ、ロシア、フランス。国内の産地は、栽培に適した北海道が65%を占めるが、多くは輸入に頼っている。
「小麦粉」は、種子を粉にしたもので、パンうどん、めん、菓子の原料になる。
製粉の際に出る表皮を「ふすま」といい、その食物繊維が注目され、朝食用のシリアルなどに使用されている。 

栄養成分の働き

【表皮】水分を吸収する性質をもつ、おもにセルロースとヘミセルロースからなる不溶性食物繊維が多く含まれる。これは、便をやわらかくしてすばやく排出させるので、便秘の改善効果や大腸がんの予防効果もあるといわれている。また、カルシウムと鉄が豊富で、それぞれ骨や歯の形成、貧血の防止に役立つ。
【胚芽】理想的な栄養源といっていいほど多種の成分を含んでおり、とくにビタミンEが多く、しわや肌のくすみなどの一因とされる過酸化脂質の生成を防ぐ働きがあり、健康な血管を維持し、血行を促進する。抗酸化作用もあり、肌の老化予防になる。食物繊維も豊富で、腸の動きを活発にするため便秘に効果的である。
ビタミンB1やB2、B6は皮ふや粘膜の健康維持に有効である。また、同じ働きをもつナイアシンも含まれており、ほかにも細胞内でエネルギー生成に欠かせない酵素を助ける。
【胚乳】たんぱく質が豊富で、筋肉や内臓、皮ふ、爪、髪などを形成、維持する。 

栄養成分

たんぱく質、脂質、カルシウム、鉄、ビタミンB1・B2・B6、ビタミンE、ナイアシン、カリウム、リン、食物繊維など 

注意点

小麦粉と水を配合して形成されるグルテンというたんぱく質は、アレルギー反応を引き起こすことがあり、じんましんや湿疹をはじめ、アトピー性皮ふ炎、鼻水、くしゃみ、口内炎などの症状が出る場合があるので、アレルギーをもつ人は小麦が入った食物を避ける。 

ポイント

一般の小麦粉には、表皮と胚芽部分が含まれていないので、栄養成分を有効にとるには皮や胚芽まで、まるごと製粉した全粒粉がよい。
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