タラ(鱈)

産地と属性

タラ科。漢字では「鱈」、あるいは「大口魚」と書くことも。
旬は冬で、1~2月が味のいちばんいい時期。
北方の寒流に生息し、肉質が変わりやすいため捕獲したらすぐにかまぼこなどの原料となる、すり身に加工される。
グルタミン酸やイノシン酸が豊富なので、淡白ながらとてもおいしい。
ビタミンやミネラル類などは青魚などに比べるとやや控えめだが、まんべんなく含まれている。
低カロリーでヘルシーな食材なため、肥満や心臓病、糖尿病などで摂取カロリーを制限されている人に最適。
淡白な味のため、どんな食材とも合わせやすい。
タラの精巣は「白子」といい、酢の物や鍋、お吸い物にも。また卵巣は「たらこ」で、生でも焼いても食べられる。

栄養成分の働き

比較的多く含まれているビタミンDは、カルシウムやリンの吸収をよくして骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症の予防に不可欠。
ビタミンEは細胞膜や生体膜を活性酸素から守るため、動脈硬化や脳梗塞(こうそく)を予防したり、赤血球を酸化から守り、溶血性貧血を防ぐ。
ほかにも心臓の働きをよくするタウリンや、肝機能を改善するグルタチオンも含まれている。

栄養成分

たんぱく質、カルシウム、リン、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB12

注意点

調理するときは不足するビタミンA、Cを緑黄色野菜で、カルシウムを牛乳や海藻類で補う献立を考えるとよい。

ポイント

購入する際に、切り身ならふっくらとした身に張りがあり、透明感があるものを選ぶとよい。
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