ジュンサイ

産地と属性

ハゴロモモ科ジュンサイ属で、多年生水生植物。
池や沼などに自生し、スイレンと同じように水面に葉を浮かべている。
東南アジアやインド、オーストラリアなど、広域にわたって生息している。
日本では北海道から九州にかけて生息し収穫できるが、産地としては秋田県がとくに有名。
旬は、6月から8月にかけて。
自生するのは水質の高い場所に限られており、水質の低下や汚染が始まるとなくなってしまう。
中国医学では古くからジュンサイの薬効が認められ、書物や漢詩にも登場している。
日本では万葉集で夏の季語「ぬなは」として詠まれており、食用の歴史は古い。
店頭では純天然のものよりも自然栽培によって量産されるものが多く、中国からの輸入品もある。
全体の90%以上が水分だが、若芽や葉が小さいものは栄養価が高い。
カロリーが低いので、ダイエットに向いている。

栄養成分の働き

整腸作用や便秘の解消に役立つ食物繊維は水溶性なので、解毒にも役立つ。
茎のぬるぬるとした部分は、ガラクトースやマンノースといった多糖類がゼリー状になったもので、美肌・保湿効果や抗がん作用がある。
同様にぬるぬるした成分のムチンは、たんぱく質の消化促進や胃壁の保護に作用する。

栄養成分

カリウム、カルシウム、カロチン、たんぱく質、炭水化物、鉄、ナトリウム、マグネシウム、ムチン、リン

注意

選ぶときは、葉が小さくてぬるぬるとしたものがよい。
生のまま食べることができないので、必ず熱湯に通して使うこと。

ポイント

淡白であっさりとした味なので、酢の物やお吸い物に使う。
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