新タマネギ

産地と属性

ユリ科ネギ属の葉菜類。一般的なタマネギの旬は秋から春で、新タマネギは、3月下旬の春先に出まわる早生種。タマネギと新タマネギの明確な違いは、収穫期の違い。
起源はインドやパキスタンなど中央アジア、西アジアといった諸説あり、エジプトやヨーロッパでは紀元前から栽培されていたといわれている。日本で本格的な栽培が始まったのは、明治時代。
主要産地の北海道では50%以上の収穫量があるほか、佐賀県、兵庫県などで作られている。
一般的なタマネギは、和洋中のどんな料理にも合うことが多い。一方、通常のタマネギに比べて香り、味ともに甘みがありやわらかい新タマネギは、生のままスライスオニオンやサラダのトッピングとして食べるとよい。 

栄養成分の働き

バランスよく栄養成分が含まれている。なかでも香り成分である硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助け、体の新陳代謝を活発にする。また、コレステロールの代謝を促すため、血液循環を改善し、動脈硬化、高血圧、糖尿病、脳血栓などを予防する働きもある。
硫化アリルの効能を期待するなら、加熱せず、生食することが大切。 

栄養成分

硫化アリル、ビタミンB1・B2・C、カルシウム、カリウム、糖質など。 

注意点

水にさらすと栄養分が流れ出てしまうので、手早く行うこと。
皮が浮き上がっているものは、皮の下にカビが生えている可能性があるので気をつける。 

ポイント

新タマネギは、やわらかく、辛みが弱いので、生食に向く。
切ったときに涙を出にくくするには、冷蔵庫でよく冷やしておくこと。ただし、原因となる辛み成分が弱い新タマネギで涙が出ることはまれ。
固さがあり、傷がなく、乾燥しているもの、透明感があるものを選ぶ。芽が出ているものは古いので避けること。切る前は、風通しのよい場所で保存する。使いかけのものはラップに包み、冷蔵庫で保存する。
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