ノザワナ(野沢菜)

産地と属性

アブラナ科アブラナ属のカブの一種。
長野県野沢温泉地方が原産地で、別名は「シンシュウナ」。
江戸時代に、野沢温泉地方の僧侶が京都から持ち帰って栽培したことが始まりといわれている。
長野県の特産物である、濃緑色の葉と茎を塩漬けにした「野沢菜漬」が有名。
おもに長野県で栽培、生産されていたが、現在では全国的に広まっている。
漬け物のほか、炒めたりやあえたりなど、いろいろな用途に適している。 

栄養成分の働き

ビタミンCを多く含み、強い歯や骨、筋肉などをつくるためのコラーゲンの育成に働きかける。ほかにも、白血球の働きを強め免疫力を高めたり、発がん性物質の除去、ストレスへの抵抗力を高めるよう働く。
β(ベータ)-カロテンも豊富で、目や皮ふ、粘膜を健康に保つように作用するほか、がんの抑制に働く。
食物繊維も多く、腸内の余分な糖分やコレステロールを吸収して排出するため、便秘の解消や大腸がんの予防にも役立つ。
カルシウムやカリウム、リン、マグネシウムなどのミネラルも含み、丈夫な骨や歯の形成や、体を健康な状態にするように調整したり、維持するよう作用する。 

栄養成分

カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、食物繊維、ビタミンA(とくにβ-カロテン)、ビタミンCなど 

注意点

野沢菜漬は塩分が強いので、料理で利用する際は使用量に注意する。 

ポイント

β-カロテンは、加熱に強く油に溶けやすい性質をもつので、生で食べる。
生または漬け物を、炒め物やチャーハンの具材に利用すると、体内での吸収率が高くなる。
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