キス

産地と属性

スズキ目キス科の魚。漢字では「鱚」と書く。
6月~9月が産卵の時期で、旬は5月といわれる。シロギスとアオギスがあり、キスといえばシロギスをさす。キス釣りは昔から盛んに行われている。
北海道南部から九州にかけての日本各地に分布しており、アオギスは四国や九州にわずかに生息している。
シロギスは背が淡い黄色で体長25cm程度、成長が遅く、20cmになるまでに5年はかかる。アオギスは背に青みがかっており、シロギスの2倍近い大きさに育つ。
白身でクセがないため塩焼きにして食べるのもいいが、天ぷらにして食べるのがおいしい。刺身や酢の物など、生でも好んで食べられる。 

栄養成分の働き

たんぱく質は多いが脂質は少ないので、ダイエット食によいとされる。人体に必要な必須アミノ酸や骨と歯を丈夫にするカルシウムを多く含む。また、亜鉛による味覚障害の予防効果がある。 

栄養成分

たんぱく質、カリウム、リン、脂質、カルシウム、マグネシウム、炭水化物、ビタミンB1・B2・B6・B12・D・Eなど 

注意点

うろこが硬いので、調理はけっこうたいへん。水分が多いので、身に含まれるその抜きぐあいが味を左右する。 

ポイント

目が澄んでいて、身が締まっているうえに、腹が柔らかいものを選ぶ。
皮に光沢があり、色がはっきりしていているものも新鮮。
体長15cmほどのものが、最もおいしいといわれる。
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