グリンピース

産地と属性

マメ科エンドウ属の1年草。ちなみに、エンドウは漢字で「豌豆」と書く。
原産は地中海沿岸、または中近東とも。
エンドウの未熟の実であり、平安時代、遣唐使などによって日本にもたらされたと考えられている。グリンピースとしては江戸時代に伝わり、改良されて明治時代から全国に広まった。
国内では、鹿児島県で全国の50%が生産されており、福岡県と合わせると約75%となる。
3~4月に紅色や白の花を咲かせ、旬は3~6月。ほとんどが缶詰や冷凍食品として加工される。
鮮やかな緑色の実のため、サラダ、シュウマイ、煮物、炒め物、炊き込みごはんなど、料理の彩りとして幅広く利用される。 

栄養成分の働き

良質なたんぱく質を豊富に含み、リジンという成分は必須アミノ酸とされ、カルシウムの吸収を促したり、集中力アップ、肝臓病予防などに有効である。
ビタミンB1が多く含まれており、疲労回復やストレスの軽減にも効果的。
カリウムには、利尿作用やむくみの解消などの働きがある。
β‐カロテンが100g中420μg(マイクログラム)と多く、かぜの予防や肌あれにも効果が期待できる。
食物繊維は、便秘の解消や美肌作用につながる。 

栄養成分

たんぱく質、糖質、ビタミンB1、β‐カロテン、カリウム、食物繊維など 

注意点

さやから出すと水分が抜けてかたくなり、味も落ちるので早めに調理する。
缶詰は処理の過程で水溶性のビタミンがほぼなくなり、効果は期待できない。 

ポイント

さや入りの場合、さやは張りがあり、緑色が濃くみずみずしいものを。
むき実なら、粒がふっくらとしてつやがあり、皮が張っているものを選ぶようにする。
さっと塩で洗うと、風味も色も損なわない。
米には必須アミノ酸が少ないので、グリンピースの炊き込みごはんがおすすめ。
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