ソバ

産地と属性

中国南部原産説が有力な穀物のソバの実を原料として加工しためん類。
漢字で書くと「蕎麦」。
「そば粉」、「つなぎ」、「水」にて作られる。
つなぎとしては、小麦粉や山いも、卵、ふのり、オヤマボクチなどを混ぜることが多い。
100%そば粉だけでつくるものを「十割そば」という。
江戸時代には、ゆでずにせいろで蒸して提供する形が主流で、「せいろそば」はその名残である。また、元となるソバの実は、50~70日という短期間で収穫できる点から、飢饉に備える作物として日本でも古くから各地で栽培されてきた。
ゆでたあとのお湯は、ルチンが多く含まれているため、蕎麦湯として飲用される。

栄養成分の働き

ポリフェノールの一種であるルチンは毛細血管を強くし、血圧降下作用、膵臓機能の活性化、記憶細胞の保護や活性化にも関係しているといわれている。
その結果、心臓病や脳血管障害の予防、糖尿病の予防と抑制、記憶力の向上などにも有効とされている。
そのほかにも、ビタミンB1やB2、ナトリウム、カリウム、亜鉛、食物繊維が豊富で、肥満防止や疲労回復などの効果も期待できる。

栄養成分

食物繊維、ルチン、リン、ナイアシン、鉄、ビタミンB1、B2、ナトリウム、カリウム、亜鉛など

注意点

材料・加工品ともに、アレルギー物質となりうる食品なので注意する。

ポイント

小麦粉の割合が少ないものほど薬効が高いので、購入の際は必ずチェックする。
めんが細いものは汁がからみやすいので、濃いめの汁を少量つけて食べるとよい。
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