クランベリー

産地と属性

北アメリカ原産のツツジ科に属する常緑低木。北半球の寒い地域に分布。
樹高は10㎝ほどで、ツルが地をはうように数メートルにも伸びる。
果実はビー玉ほどの大きさでみずみずしく、芯まで鮮やかな赤色。非常に酸味が強いため生食には向かないが、ジャムや菓子、ジュースなどの加工食品の原料になる。
和名ではツルコケモモ、ヒメツルコケモモと呼ぶが、コケモモとは異なる。
日本ではあまりなじみがない果物だが、原産地アメリカでは日常的に食され、栄養成分が有効にとりいれられている。 

栄養成分の働き

果実の赤色色素はポリフェノールの一種「アントシアニン」。その含有量は、ブルーベリーの倍以上。このアントシアニンとプロアンシアニジンという成分の抗酸化作用が、コレステロール値を正常に保つ。また、細菌などの抵抗力がつき粘膜の炎症や感染症の予防にも役立つ。
キナ酸などの有機酸には抗菌・殺菌作用があり、体内で代謝されると、特に膀胱や尿道に働きかけて細菌から守る。
その他、肌の調子を整え、むくみや冷えなどを改善する。 

栄養成分

ビタミンC、カルシウム、カリウム、ナトリウム、食物繊維、糖質 

注意点

酸味や苦味が強いため、ジャムやジュースなどの加工食品には糖質が多く、果汁がかなり希釈されている。また、ジュースは胃腸の弱い人には負担がかかり、体に合わないこともある。 

ポイント

日本では生果を手軽に入手するのは難しく、また手に入っても酸味が強いために適量を生果だけでとるのは難しい。
膀胱炎の予防や健康維持のためには、サプリメントをうまく取り入れるとよい。
タイトルとURLをコピーしました