ツクシ

産地と属性

シダ植物門トクサ科の植物の一種。
旬は3~4月。日本全国の土手や林など、湿り気の多いところに育つ。
名前の由来はスギナにくっついて出てくることから「付く子」、袴(はかま)のところで継いでいるように見えることから「継ぐ子」というなど、諸説ある。漢字では「土筆」と書く。土から出てきた胞子茎は、伸びきる前は先端まで「袴」に覆われているが、その形状が「筆」に似ていることから、この字が当てられるようになったとされる。
料理には市販されているもののほか、自分で採ったものを使うこともできる。下ごしらえは茎の途中にある葉(袴)を取り、15秒ほどゆがいて、冷水につける。比較的味にクセがない山菜なので、おひたしや酢の物、つくだ煮、卵とじ、炒め物、つくしごはんなど、どんな料理に利用しても食べやすい。 

栄養成分の働き

量は多くはないものの、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれている。
ビタミンB群とビタミンEは老化予防に効果があるといわれている。
カリウムは体内の余分な水分を排出する働きがある。
亜鉛には味覚を正常に保ったり、脳の神経伝達物質を作り、精神を安定させる作用がある。
漢方では、つくしを乾燥させたものを煎じて飲むと、むくみ解消によいとされている。 

栄養成分

ビタミンB群・E、カリウム、マグネシウム、リン、亜鉛、銅など 

注意点

山菜の中ではアクが少ないが、おひたしや酢の物にする場合は軽くゆがいてから調理する。
時間がたつとアクが強くなってしまうので、早めに食べる。
歯ごたえがなくなるので、ゆがきすぎない。 

ポイント

緑色がみずみずしく、先端の巻きがしっかりしたものを選ぶ。
ゆがいてアク抜きしたものをラップに包み、冷蔵庫で保存する。
長期の保存には向かないので、2~3日以内に食べきる。
長く保存したい場合は、塩漬けにする。
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