ドリアン

産地と属性

パンヤ科に属する樹木の果実。原産地は東インド。
直径25㎝ほどあり、重さは2~3kg。卵形で全体的に突起がある。クリーム色の果肉をもち、粘り気がある。腐敗したような刺激臭を放つが、味は甘く、まろやか。「果物の王様」と称されることも。
生食されるほか、塩漬けやアイスクリームなどにも利用される。
マレーシア、インドネシア、タイなどで一年じゅう栽培される。
日本で出まわるものは輸入もので、おもな輸入先はタイ。

栄養成分の働き

カリウムが豊富で、高血圧症の予防に効果が期待できる。
ビタミンCを多く含み、体内の細胞を健康に保ち、美肌や抗ストレスに役立つ。
食物繊維が多く含まれており、便秘の改善に効果的。
ビタミンB1は果物のなかでもトップクラスの含有量を誇り、疲労の回復に有効。
マグネシウムやリンなどがバランスよく含まれており、丈夫な骨や歯の形成につながる。
葉酸を含み、健康な血液をつくって貧血の予防に役立つ。
水溶性ビタミンの一種であるナイアシンも比較的多く含まれ、代謝を促して血行を促進する。
さらにビタミンB2も含み、皮ふや爪などの健康を保つ。

栄養成分

カリウム、ビタミンC、食物繊維、ビタミンB1・B2、マグネシウム、リン、葉酸、ナイアシン、脂質、ビタミンE、たんぱく質、カルシウムなど

注意点

アルコールと組み合わせると死に至るとされているが、確証はない。しかし、死亡例があるといわれているため、なるべく一緒にとらないよう気をつける。
栄養成分は多いが、100gあたり133kcalとカロリーが高いため、摂取量には気をつける。

ポイント

熟したものは、冷蔵庫に入れて保存する。未熟なものは常温で追熟させる。果肉が切り分けられているものは、においがもれないよう密封して冷蔵庫に入れれば、2~3日もつ。
選ぶポイントは、均整がとれた形をしていて、特有のにおいがしっかりあるもの。重いものは種が大きく水分が多いため、軽いもののほうがよい。
食べるタイミングは、果実の底が割れてにおいが強くなってきたら。
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