のり(海苔)

産地と属性

一般にのりといわれているのは、「アマノリ」のこと。日本近海に、約20種類ある。
ほとんどが養殖だが。のりは育った海によって風味や性質が異なる。
歴史も古く、朝廷への税金として献上されのりは高値で評価されていた。
養殖は江戸時代から始まったものの、当時のりについては不明な点も多く、不安定なものだった。
「海の牛肉」ともいわれ、タンパク質が豊富で大豆をしのぐ。またカルシウムや鉄も多くミネラルが豊富。カロテンはにんじんの3倍もあり、ビタミンB群、C、E、K、食物繊維の含有量が多い。
摘み取りは11月頃から始まり、各産地で最初に摘み採られたものは「新のり」と呼ばれ、やわらかく、香り高い風味が特徴。 

栄養成分の働き

のりに豊富に含まれるカロテンは、体内に入ると必要に応じてビタミンAに変化し、免疫力をつけ、ウイルスや細菌から体を守るとともに、健康でみずみずしい肌をつくる。血行をよくするビタミンEや色素沈着を防ぐビタミンCも豊富で、美肌や老化防止に作用がある。
のりの細胞壁にあるポルフィランには抗ガン作用がありるものの、消化吸収しにくいという欠点もある。
ペプチドは、血圧を上げる作用があるアンジオテンシンの働きを抑え、血圧の上昇を防ぐ。 

栄養成分

タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維 

注意点

一度にたくさん摂取できる食品ではないため、ごはんにのせて食べるなどして習慣的にとるのがよい。 

ポイント

光沢があり、深みのある黒色をしていて、厚みが均一のものを選ぶ。
しけないように、乾燥剤とともに密封容器に入れ保管。
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