カイワレダイコン

産地と属性

ダイコンの種を発芽させてできた芽を、子葉が開いた時点で収獲したもの。
漢字では、「貝割れ大根」と書く。子葉が二枚貝の開いた形に似ていることからこの名がついた。
植物の新芽、スプラウトの一種。原産国は日本で、出回っているものも国内産が多い。
収獲直前に日に当てる以外は暗所で栽培するため、1年を通じて出回る。
品種は、ダイコンの中でもカイワレダイコンに適した大阪四十日などがよく用いられる。
基本的には生で肉料理等のつけあわせに用いられ、清涼感を楽しむ。
鮮やかな緑と白が見た目にも映える。
独特の辛味があり、料理のアクセントとなる。口内をすっきりさせる効果も。

栄養成分の働き

成熟したダイコンよりも栄養価が高いとされる。
消化酵素が含まれており、食物の消化を助け、胃腸の働きを調える効果がある。
独特の辛味には解毒作用や抗酸化作用があり、がんを予防する。
ホルモンの一種であるメラトニンには、安眠効果や免疫を高める効果も。
骨や歯を強くするカルシウムも豊富。
鉄分も豊富で、貧血の予防や改善にも効果がある。

栄養成分

ビタミンC・K、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、食物繊維など

注意点

ビタミンCの流出を防ぐために、食べる直前に洗うこと。
また、過熱するとビタミンが損失するため、ビタミン摂取には生食が好ましい。

ポイント

家庭でも簡単に栽培できる。
湿らせた脱脂綿の上に種をまき、毎日水を取り替え、7~10日で収獲が可能。
種類にもよるが、通常5cmほどになったら日に当てて、子葉を緑色にし、すぐに収獲する。
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