ライム

産地と属性

ミカン科のかんきつ類で、酸果ライムと甘果ライムの2種類に大別される。
一般的に知られている「メキシカンライム」は酸果ライムで、レモンのような形状をしているが、ひとまわりほど小さく緑色をしている。
原産地は東南アジアで、海外ではおもに熱帯地方で栽培されている。
日本でのおもな生産地は愛媛県だが、市場に出まわっているものの大部分はメキシコからの輸入品である。
薄く切ったものは、飲み物や料理・お菓子の飾りとして使われる。また、果皮は料理の香りつけに、絞った果汁はレモンの代わりとして料理の味の引き立て役や飲み物に混ぜて使われる。
果皮からは精油が抽出される。

栄養成分の働き

果皮に含まれている「リモネン」という香り成分は、脳神経機能に働きかけてドーパミンの分泌をうながすので、リラクゼーション効果が得られる。また自律神経を活発にさせるので、抗ストレス作用もある。
酸味の成分である「クエン酸」は、体を弱アルカリ性にするように働きかける。これによって血流が促進・改善され、疲労を回復する効果が得られる。また、カルシウムや鉄分の吸収を高めて体の酸化を防ぐ「キレート作用」をもつ。
エリオシトリンというフラボノイドの一種も含まれ、強い抗酸化作用があり、がんや生活習慣病の予防に効果があるとされている。

栄養成分

ビタミンC、B1、B2、カリウム、カルシウム、鉄分、エリオシトリンなど

注意点

消毒剤や農薬、ワックスが使用されているものがほとんどなので、使用する前に必ず洗ってから使用すること。
水蒸気蒸留法で抽出されたライムの精油には、紫外線にあたると皮ふにダメージを与える光毒性がないので安心して使える。しかし、肌に対して刺激物となることがあるので、敏感肌の人は使用する場合に注意が必要である。

ポイント

果皮ははっきりとした緑色で、手にとると重量を感じるものを選ぶとよい。
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