エビ

産地と属性

種類は3000種ほどあるといわれ、大きさや形、生態系もさまざまだが、日常的に食用として用いられるのはイセエビ、サクラエビ、クルマエビ、ボタンエビなど数は限られている。
漢方では体を温め、肝臓の働きをよくしてスタミナを復活させる働きがあるとされる。下半身の衰えや頻尿、冷え、精力減退などを改善し、食欲を促すともいわれている。

栄養成分の働き

主要成分はたんぱく質で脂肪は少なく、ミネラルはほとんど含まれていない。
独特の甘みは遊離アミノ酸のグリシンやアラニン、プロリン、ベタインによるもので、この中のベタインは血中コレステロール値の上昇を抑え、糖の吸収を阻害する力があり、糖尿病や高脂血症予防に役立つ。
タウリンも多く含まれ、この成分は高血圧が原因となる血管障害の予防や肝機能の向上、解毒作用を強化し、コレステロールが原因となる胆石症の予防や改善にも役立つ。
殻には不溶性植物繊維であるキチン質が大量に含まれ、この成分はがんの発生や老化を抑え、腸内環境を整えたり、自然治癒力の強化や免疫力の活性化に有効とされている。
殻と身にはカロテン色素、アスタキサンチンが含まれていて、がんの発生を抑えるのに役立つとされている。

栄養成分

たんぱく質、カルシウム、リン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンF、ナイアシン

注意点

アレルギー体質の人が食べすぎるとかゆみが出たりすることもあり、特に背わたや卵は注意する。

ポイント

頭のつけ根がしっかりし、全体的に透明感があるもの、むきエビの場合は身がしまって太っているものを選ぶとよい。
天ぷらにするには、背わたを落とし、尾を切って水分を出すと油がはねない。
冷凍エビの解凍は、水にひたすとにおいがとれる。
ゆでるときは、塩と酢を少し加えると鮮紅色になる。
殻には血行促進作用があり、から揚げやかき揚げにして丸ごと食べるとよい。
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