岩のり(岩海苔)

産地と属性

岩場に自生している天然の海苔。種類としては、養殖のりと同じくアマノリと呼ばれる藻類が多いが、その他の種でも天然物であれば岩のりと呼ばれる。その意味では、現在のように養殖のりが普及する前まで食されていたのりは全て岩のりになる。食され始めたのは古墳時代であると言われているが、岩の上で自然に乾燥したものを採取した他、すのこなどに広げて乾燥させたものは保存性も高く、塩分も含まれているため古くから重宝された。

ちなみに養殖のりが一般に普及したのは江戸時代であり、有名な「浅草海苔」などがその代表格である。また、大正時代には養殖のりを模した、岩のりの板のりも生産されるようになった。

栄養成分の働き

岩のりの栄養成分は、基本的には養殖のりと変わらない。

ビタミンB1は、糖質の代謝を助け、エネルギーをつくり出して疲労回復に役立つ。ビタミンB2は、細胞の新陳代謝を促進し、皮膚や粘膜の機能維持や成長に役立つ。ビタミンB6は、免疫機能の正常な働きを維持し、皮膚の抵抗力の増進に役立つ。ビタミンB12は、赤血球の成熟に関与し、葉酸とともに骨髄で正常な赤血球をつくる働きがある。ビタミンCとビタミンEは、活性酸素の発生や酸化力を抑え、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高める。骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含む。カリウムも多く含むため、疲労回復や利尿作用、高血圧の予防にも役立つ。強力な抗酸化作用を持つβ‐カロテンも多く含んでいる。

栄養成分

たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など

注意点

岩のりを含めたのり全般に共通するが、胃腸の弱い人や子供がたくさん食べると消化不良を起こすことがあるため注意が必要。

ポイント

冷蔵庫で保存すると、風味が変わり本来の味が損なわれてしまうため、常温保存で早めに食べた方が良い。含まれている塩分が湿気を吸うため、高温多湿な場所での保管は避けること。

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