タアサイ

産地と属性

アブラナ科、アブラナ属。
中国野菜のひとつで、日本へは1930年代に導入された。
タアサイ(塌菜)の「タア」は、中国語で「おしつぶしたような」の意味。
2月が旬であるためキサラギナ(如月菜)と呼ばれていたが、戦後再導入された際にタアサイと呼ばれるように。
寒さにあたることで丈が伸びず、甘みが増す。
葉は濃い緑で、深いしわがあることが特徴。
ひしゃげた形の如月菜と、半立ちのヒサゴ菜の2種類に分類される。
中国料理でよく利用される菜類のひとつ。
甘みが強く、菜類の中で最も美味といわれる。
アクが少なく葉もやわらかで、炒め物、あえ物、あんかけ、スープ類、鍋物などさまざまに利用される。

栄養成分の働き

油と一緒に摂取すると、効率よく吸収される成分が多く含まれる。
カロテンが豊富で、その抗酸化作用によりガンや老化の防止効果が期待できる。
ビタミン類も豊富で、カロテンのもつ抗酸化性を高める効果がある。
鉄分が豊富で、貧血ぎみの人にもおすすめ。

栄養成分

ビタミンB1・B2・K、カロテン、カリウム、カルシウム、ナイアシン、亜鉛、鉄など

注意点

栄養成分の吸収率を高めたいなら、油炒めが最適。
ただ、タアサイのあっさりとした風味を生かすなら、スープやおひたしが向く。

ポイント

葉にしわが多く、色の濃いものが新鮮。茎のみずみずしさもチェックすること。
乾燥した環境だとすぐに劣化してしまうので、新聞紙に包んだ状態でビニール袋に入れ、葉がつぶれないように冷蔵庫で保存する。
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