カシューナッツ

産地と属性

ウルシ科のカシューナットノキ属で常緑高木。
漢字では「加州」と表記する。
原産は南米ブラジルの北西部。16世紀のポルトガル植民地時代、ポルトガル人がインド、東アフリカ、東南アジアに防風を目的として植林したことがきっかけで広まった。
産地はインドとブラジルが代表的で、アフリカ、インドネシアなどでも生産されている。
木の高さは10~15mほどで、洋ナシ形の果実ができる。成熟するとリンゴのような香りがし、これを「カシューアップル」といい、生食やジャム、ジュース、酒などの原料として利用される。種皮の中にあるものがカシューナッツである。
渋みがあって青酸を含むため、油で揚げるか炒めてから食べる。糖質が多く、やわらかい。おもにスナック用や、炒め料理に向く。

 

栄養成分の働き

主成分である脂質の60%近くが一価脂肪酸のオレイン酸で、悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や心臓病、高血圧の改善や予防に効果がある。
ビタミンB1はナッツ類の中でも多く、糖質を分解する酵素を助けてエネルギーに変え、肩こりの緩和や筋肉強化、血行促進、疲労回復、免疫力の強化につながる。

栄養成分

脂肪酸(ほぼ一価脂肪酸のオレイン酸)、たんぱく質、糖質、カリウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンB1など

注意点

100gあたり576kcalと高カロリーのため、過剰な摂取は控える。

ポイント

市販のカシューナッツは塩味に加工されているものが多く、料理の際は薄めの味つけを心がける。
油通しなら120℃の低温。炒める場合は弱火で、カシューナッツがきつね色になるまで熱を通す。その後、油をきると、歯ごたえよく仕上がる。
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