テングサ

産地と属性

紅藻類テングサ属の海藻の総称。
代表種である「マクサ」、マクサより少し太めの「オバクサ」、輸入ものが多い「オゴノリ」などが含まれる。
いずれも濃紅色で、先端が細かく枝分かれした形状。
漢字では「天草」と書く。「石花菜(せっかさい)」と呼ばれることも。
旬は4月から10月。
能登半島などの日本海側から、紀伊半島や伊豆諸島、房総半島などの太平洋側でも収穫される。
乾燥品を水でもどし、サラダなどにのせて食べることもあるが、寒天やところてんといった加工品として口にすることが多い。

テングサを煮て溶かし、冷やして固めたのが「ところてん」。
この「ところてん」を天日干しすると「寒天」になる。
寒天は、伝統的には和菓子に利用。
最近では、医薬品用や工業用にも生産されている。
寒冷な地域での生産が盛んで、とくに長野県が有名。

栄養成分の働き

食物繊維が豊富。
とりわけ寒天は、食物繊維の含有率が最高の食品。
便秘症の予防、コレステロール値の低下、大腸がんの予防など、さまざまな効果が期待できる。

栄養成分

食物繊維(アガローズ、アガロペクチン)、カリウム、カルシウム、マグネシウム、β(ベータ)‐カロテンなど

注意点

基本的には乾燥品を購入することになる。
よく乾燥しており、袋の内部に水滴がついていないか確認すること。

ポイント

<ところてんの作り方>
ところてんは、自宅で手軽に作ることができる。
1.乾燥品のテングサを、1時間以上酢水につける。
2.強火にかけ、吹きこぼれる直前に火力を弱め、そこから20~30分煮る。
3.フキンでこして、室温で冷ます。
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