エリンギ

産地と属性

ヒラタケ科ヒラタケ属のきのこ類。国産名では「アワビタケ」とも呼ばれている。
原産地はイタリアで、西アジアや北アフリカに自生している。
きのこ類のなかでも、カリウムの含有量がとくに多い。
自生していない日本では、1990年代から人工栽培が始まり、栽培技術の普及により全国で栽培されているので、新鮮なものを一年じゅう食べることができる。
しゃきしゃきとした食感と淡白な味わいが人気で、いろいろな料理に利用される。

栄養成分の働き

キノコ類のなかでもカリウムを多く含み、体内の余分なナトリウムの排泄を促進させ、血圧を下げ、高血圧の予防に効果がある。
食物繊維が豊富で、整腸作用や便秘解消に役立つ。また、腸内の脂肪やコレステロールを吸着して、肝臓での脂肪の沈着を抑制するため、肝障害の予防にも効果がある。
ナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質の分解や代謝に働きかけるほか、アルコールを分解する働きもあり、二日酔いの予防に有効。また、皮ふや粘膜を健康に保ち、血行の改善にも役立つビタミンである。
β(ベータ)-グルカンは、がんを抑制する働きをもつ。
ビタミンB2、B6には、皮ふや粘膜の健康の維持を助ける働きがある。

栄養成分

カリウム、リン、葉酸、食物繊維、マグネシウム、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンB2、B6など

注意点

比較的日もちするが、湿気に弱いため、ポリ袋などに入れて冷蔵庫で保存する。
冷凍保存の場合は、解凍時に水分が失われ、特有の歯ごたえがなくなってしまうので、避けたほうがよい。

ポイント

低カロリーかつ食物繊維を豊富に含んでいるので、摂取する際に肉などと組み合わせれば、食物繊維が動物性食品に含まれる脂肪の排出を助ける。
選ぶときは、カサが薄い茶色で開きすぎず、軸は白いものほどよい。
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