ミラクルフルーツ

産地と属性

アカテツ科フルクリコ属の常緑樹。
原産地は西アフリカ。
白い花を咲かせたあとにつける、赤い果実を食用とする。
それ自体は甘くないが、食べたあとにすっぱい食物(レモンなど)を食べると甘く感じさせる性質をもつ。この味覚変化を起こす成分「ミラクリン」は、横浜国立大学の栗原良樹教授により発見された。
西アフリカの原住民は、酸味の強い料理を食べる前に噛んで利用してきたといわれている。
日本でも宮崎県、福岡県、長野県などで栽培され、家庭菜園でも栽培が可能なため、苗木が販売されている。

栄養成分の働き

ビタミンCが多く、美肌効果やかぜの予防に役立つ。
「ミラクリン」という糖タンパク質は、酸味と結びつくと甘味神経を刺激し、酸味の強い食品を食べても「甘い」と感じるように働く。
食物繊維を含み、腸の運動を活性化してくれるので便秘の解消に有効。

栄養成分

タンパク質、ビタミンC、食物繊維など

注意点

種は食べられない。

ポイント

酸味のある食品を甘いと感じるには、皮をむいて1分ほど舌の上でころがすようになめる。その後、レモンなどを食べると甘みを感じる。ただし、持続効果には個人差があり、30分から2時間程度といわれている。
タイトルとURLをコピーしました