ライチ

産地と属性

ムクロジ科レイシ属の常緑木であるレイシの果実。漢字では「荔枝」と書く。

中国の海南地方が原産で、中国では紀元前から食べられてきた。みずみずしい甘さが特徴的だが保存が効かないため、宮廷などで珍重されてきた。楊貴妃が美容のために好んだという話は有名。

日本には、18世紀初頭に伊豆大島や鹿児島県に伝わったとされているが、熱帯性の植物のため栽培が難しく広まることはなかった。

主な産地は、中国南部のほか、台湾・タイ・ベトナムなどの東南アジア、オーストラリア北部、フロリダやハワイ、マダガスカルなどでも栽培されている。

国内で入手できる生のライチは、中国・台湾・ベトナム産がほとんど。主に初夏から夏にかけて出回るほか、冷凍ものもある。また、缶詰やドライフルーツに加工されたものも輸入されている。ライチを発酵させて作ったリキュールやワインもある。

栄養成分の働き

各種のミネラル成分によって、美肌効果や免疫力アップ、疲労回復、血圧調整に効果が期待できる。

エピカテキンというポリフェノールの一種は、抗酸化・抗炎症作用があり、動脈硬化や心疾患リスクを下げるほか、血糖値を安定化させる作用がある。

栄養成分

ビタミンC、ビタミンB1・B2・B3、ヨウ素、カリウム、銅、食物繊維など。

注意点

甘味が強く果糖を多く含むため、多く食べると血糖値上昇や体重増加につながることがある。食べ過ぎには注意すること。

ポイント

生ライチを購入する際は、皮表面のトゲがしっかり立っているものを選ぶと良い。日持ちがしないため、購入したらすぐに食べること。やむをえず保存する場合は、冷凍にした方が良い。

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