インゲン豆

産地と属性

マメ亜科の一年草で、ベニバナインゲン(花豆)とともにインゲン属に属し、双方を合わせて単にインゲンと称する場合もある。また、別名としてサイトウ(菜豆)・サンドマメ(三度豆)と呼ばれることもある。英語では一般的に「kidney bean」と称されるが、他に「common bean」「green bean」「french bean」などとも呼ばれる。

多くの国で最も日常的に食べられている豆であり、様々な種類がある。原産地は中南米で、我が国へは、17世紀の中頃に中国から隠元禅師によってもたらされ、その禅師の名に因んで「隠元豆」と呼ばれるようになったといわれている。(ただし、禅師が伝えたのは「フジ豆」という別の種類の豆だったとの説もある)

国産豆では、「金時豆」と呼ばれる赤インゲン豆、表面に斑(ふ)が入った「うずら豆」や「虎豆」、「手亡豆」や「大福豆」などの白インゲン豆がある。輸入豆としてよく知られているkidney beans(キドニービーンズ)は赤インゲン豆、pinto beans(ピントビーンズ)はうずら豆のことである。

主産地は北海道で、国内生産の大部分を占める。輸入豆は、カナダ、アメリカ、中国産のものが多い。

※緑のサヤのまま食すインゲンについては「サヤインゲン」を参照のこと

栄養成分の働き

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する効果がある栄養素。インゲン豆に多く含まれる炭水化物をエネルギーに替える役割を持つ。

100gあたりのカルシウム含有量は、大豆の2倍。また、鶏肉とくらべるとカルシウムは7倍、鉄分は4倍多く含んでいる。

食物繊維やカリウムも多く含むため、夏場に食せば、効果的なミネラル補給につながる。

栄養成分

たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、ビタミンA・B1・B2・B3・C・E、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど

注意点

生または加熱不十分なインゲン豆を食べると、激しい嘔吐や下痢といった急性食中毒を起こす。サラダやキャセロールなどの鍋料理にインゲン豆を使用したときに発生しやすいため、注意が必要。

ポイント

市販されている乾燥豆を調理する場合、一週間ほど冷凍保存し、使う直前に取り出して煮ると早く柔らかくなり、煮る時間が短縮される。ほかに、前の晩から水に浸けておき、翌日に圧力鍋で加熱すれば30分ほどで柔らかくなる。

そのまま煮る場合は、最初に水を多めに加え、沸騰したら火を止めて30分置いた後に再び30分ほど弱火で煮ると良い。

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