牛乳

産地と属性

「完全栄養食品」といわれ、良質なタンパク質をはじめ、脂肪、ビタミン、ミネラルなどがまんべんなく含まれている。日本の牛乳のほとんどは、ホルスタイン種に由来するもの。ホルスタイン種は、乳汁量はもっとも多いが成分的には最も薄い品種に属する。
成分規格によって牛乳、加工乳、乳飲料等に分けることができる。牛乳は搾ったままの生乳を殺菌したもので、殺菌方法は120~150℃の高温で数秒で殺菌する高温殺菌法と、62~65℃の低温で数十分かけて殺菌する低温殺菌法がある。どの殺菌でも栄養価に変わりがないといわれているが、味わいは多少異なる。
特に豊富なのはカルシウム。コップ1杯で、1日の所要量の3分の1が摂取できる。 

栄養成分の働き

脂肪、タンパク質、糖質、無機質(特にカルシウム)に富み、それぞれの成分の消費吸収率がきわめて高く、栄養価値が高い。
タンパク質の80%を占めるカイゼンという成分には、カルシウムの吸収を助ける作用がある。
また、近年発見されたタンパク質中に含まれるミルク・ベーシック・プロテイン(MBP)という成分には、骨をつくる働きがある。これは骨芽細胞をふやし、さらにその働きを活性化させ、骨を形成する。そのため、骨を破壊する細胞の働きを抑制して、骨からカルシウムが溶け出すことを防ぎ、骨粗鬆症を予防できる。
カルシウムには、イライラや興奮を鎮める作用もあるので、精神安定にも効果がある。乳糖には体内の有害物質を取り除き、腸内の善玉菌をふやす働きがあり、便秘を予防する作用がある。 

栄養成分

脂肪、タンパク質、糖質、カルシウム 

注意点

開封後は、3日以内に飲みきる。においが移りやすいので、口は閉じておく。 

ポイント

品質保持期限を確認して、新しいものを選ぶ。
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