ウイスキー

産地と属性

麦やトウモロコシなどのデンプンを糖化して発酵させた液体を蒸留、さらに樽(たる)で熟成させた蒸留酒。
漢字では「火酒」と書く。アルコール度数は40%以上と高い。
アイルランドからスコットランドに移住した部族の言葉である「ウィシュケ・ベァハ=命の水」に由来する。1405年のアイルランドにおいて、修道士たちによって製造されていたとの記載がある文献が最古の記録であるとされる。
原産地はヨーロッパ。おもな産地は、イギリス、アイルランド、アメリカ、カナダなどで、日本でも各地で生産されている。

【モルト・ウイスキー】大麦麦芽のみを原料とする。
【グレーン・ウイスキー】トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にする。
【ブレンデッド・ウイスキー】上記2種をブレンドしたもの。
【ライ・ウイスキー】ライ麦を主原料としたもの。
【コーン・ウイスキー(バーボン)】トウモロコシを原料とする。
などがある。
飲み方は多様で、そのままで飲む「ストレート」、「水割り」、氷だけを入れた「オン・ザ・ロック」のほか、カクテルのベースになる材料としても利用される。近年、再び人気を集めている「ハイ・ボール」は、炭酸水割りである。

栄養成分の働き

カロリーが低く、プリン体(とりすぎると尿酸値が上がり、通風を引き起こす原因なるといわれる)がほぼない。
熟成すると、樽からポリフェノールが溶け出して香りが濃厚になる。この成分はワインと同等の抗酸化力があり、老化の防止に有効である。
しみやそばかすの原因となる「メラニン色素」の生成を促すチロシナーゼを抑制するため、美白につながる。
少量のアルコールは中枢神経系の機能を抑制し、精神の安定や不眠にも有効である。

栄養成分

アルコール、ナトリウム、カリウム、リグニンなど

注意点

冷え性の人や女性は、お湯で割るとよい。
アルコール度数が高いので、食道や胃酸をいためる可能性もあるため、空腹時の飲酒は避ける。

ポイント

コーヒーや紅茶に少し加えてもおいしい。
チョコレートとも相性がよく、カカオのほろ苦さが引き立つ。ウイスキーが入ったシロップを砂糖やチョコレートで包み込んだ、ウイスキーボンボンにも根強い人気がある。
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