ギンナン

産地と属性

イチョウの種実。漢字では「銀杏」と書く。「銀杏」の唐音読み「ぎん・あん」が、連声と呼ばれる現象によって転訛(てんか)し、「ぎんなん」といわれるようになったとされる。
古生代から今日まで生き残っている「生きた化石」と表現されている。
直径2~3㎝の白い円形状のかたい殻でおおわれ、食用部分は中の胚乳(はいにゅう)部分。
旬は秋。原産地は中国。主産地は愛知県、福岡県、大分県、新潟県、徳島県など。
炊き込みごはんや茶碗蒸、ガンモドキ、かき揚げ、鍋物など用途は広く、和食の小料理に重宝な食材。
塩ゆでや、塩炒りにしただけのものも酒の肴に用いられる。
香ばしい独特の香りにかすかな苦み、ねっちりとした歯ざわりが特有の風味を出している。
日本には、仏教の伝来とともに移入されたと考えられている。
1000年たっても実をつけるといわれる生命力の強さから、精力剤や滋養強壮に利用されている。
せきを止め、痰(たん)を抑える作用があり、昔からせき止め薬としての民間療法が伝わっている。
また、膀胱を温めて尿意を抑えるため、子どもの夜尿症や、女性の尿失禁にも用いられてきた。
<種類>
金兵衛(きんべい):3~4gの中粒で、外観はよくないが、たくさんなるのが特徴。苦みは少なく、品質はよい。 旬は9月下旬ごろ。
久寿(ひさじゅ):5gほどの丸形で粒もそろっており、品質も味もよい反面、貯蔵性のないのが欠点。旬は10月上旬から中旬の、晩生種。
藤九郎(とうくろう):豊円形の4g程度で、粒ぞろいがよく、殻の表面はすべすべして光沢があり、薄くて割りやすいのが特徴。味はよく、貯蔵性もあり、評価は高いが収量は少ない。10月中旬に熟す晩生種。 

栄養成分の働き

エネルギー源の糖質をはじめ、たんぱく質や脂質も含み栄養価に富んでいるので、滋養強壮に効果的。
また、免疫力を高めるビタミンB1やC、Eも豊富なため、ストレスや風邪の予防、体力の向上、疲労回復に役立つ。中でも糖質の代謝を促すビタミンB1の含有量が多く、ごはんと組み合わせればスムーズに疲れをとることができる。 

栄養成分

脂質、糖質、たんぱく質、ビタミンA・B群・C・E、鉄分、カリウムなど 

注意点

食べすぎると食中毒を起こすことがある。
大人でも1日10粒程度に抑える。5歳未満の子どもには与えないほうがよい。5歳以上の子どもは、2日で5粒以内。生食も避ける。 

ポイント

殻が白くてつやがあり、粒が大きくてよく乾燥されたものを選ぶ。殻が黒ずんでいるものは古いので避ける。
新鮮なものは皮をむいてゆでるときれいなヒスイ色になるが、時間がたつと黄色くなってしまう。
陰干しでよく乾燥させ、殻のままビニール袋などに詰めて冷涼な場所に置く。
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