トウガラシ

産地と属性

数千年前から中南米で栽培されていたトウガラシは、コロンブスがスペインに持ち帰ったことから、世界中に広まった。日本には、16世紀にポルトガル人によってもたらされた。
青トウガラシは、まだ未熟なうちに収穫したもの。完熟して赤トウガラシになると、栄養価とともに辛味もアップする。
もっとも辛いといわれるハバネロのほか、世界各国にさまざまな種類があり、日本にも、京都特産の京伏見辛や、沖縄原産の島トウガラシなどが存在する。
ナス科の一年生植物。旬は7~9月(青トウガラシ)、8~10月(赤トウガラシ)。

栄養成分の働き

辛さの主体であるカプサイシンは、アドレナリンの分泌を高めて、体脂肪を燃焼させるはたらきがある。消化液の分泌や発汗、血行の促進、鎮痛にもすぐれる。
ビタミンCやカロテンも含まれ、抗酸化作用を高め、悪玉コレステロールを減少させるはたらきがあるともいわれている。
これらの成分から、トウガラシは肥満の防止・解消に役立つほか、食欲不振や冷え性、動脈硬化の予防・改善に有効とされている。
なお、ビタミンCとカロテンは青トウガラシのほうが豊富に含んでいる。

栄養成分

カプサイシン、ビタミンC、カロテンなど

注意点

果肉の厚いものは乾燥させるのが難しいため、新鮮なうちにオイル漬けにするとよい。
量はもちろんのこと、細かく刻むほど辛さが増すので、料理の際は注意。辛くなりすぎた場合は、牛乳やヨーグルトなど、乳製品を加えると辛さがやわらぐ。
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