トンブリ

産地と属性

アカザ科ホウキギ属の、ホウキソウの種子。
原産地はアジアや南ヨーロッパで、ユーラシア大陸に広く分布する。
名の由来は、ハタハタの卵「ぶりこ」に似た、唐伝来のものという意味の「唐ぶりこ」「唐鰤子」だという。
日本では、秋田県や山形県、岩手県などで栽培されている。
漢方薬名では「地膚子(じふし)」といい、中国では3000年前から使われている。
直径1~2mmの果実は、外見や食感がキャビアに似ていることから、「畑のキャビア」とも呼ばれる。
プチプチした歯ざわりで、味にくせがない。
9月に収穫し、乾燥させたあと何回もゆでて水洗いし、果皮を取り除いてから出荷する。
刺身、長いも、納豆などにあえるか、しょうゆやドレッシングなどとサラダにしてもよい。

栄養成分の働き

サポニンには血糖値の上昇を抑える効果があるので、糖尿病の予防と改善に役立つ。
腸内の有毒な細菌の増殖や、がんの予防に効果がある食物繊維も多い。
また、アルコールの吸収を抑えるので、酒のつまみにするとよい。

栄養成分

サポニン、食物繊維、カリウム、カルシウム、ビタミンE、リン、鉄など

注意点

味つけしてから2~3時間にはプチプチ感がなくなるので、食べる直前に味をつけること。

ポイント

長いもの粘り成分である、デオスコランにも血糖値を下げる効果があるので、一緒にとると相乗効果が期待できる。
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