フキノトウ

産地と属性

キク科の多年草であるフキの花、もしくは花のつぼみ。葉よりも先に花が地上に顔を出す、珍しい植物。
漢字では「蕗の薹」と書く。日本原産で、全国の山野に自生する。
日本以外では栽培されておらず、日本独自の食品といえる。
縄文時代から食べられていたともいわれ、その歴史は長い。
旬は2月から3月で、春を告げる山菜として知られる。
全国で生産されるフキの60%以上が愛知県で生産されており、フキノトウの生産も多い。
現在流通しているもののほとんどは、「愛知早生ふき」という品種。
苦味を楽しむ、早春の山菜のひとつとして知られる。天ぷらやみそ汁の実、フキみそなどにして食べる。
冬眠から目覚めた熊が、新陳代謝を上げるため、初めに口にする食べ物ともいわれる。 

栄養成分の働き

独特の苦味は、フキノール酸、ケンフェノール、アルカロイドなどのポリフェノール類。
胃を丈夫にして、腸の働きを整える。新陳代謝をあげる効果もある。
成長したフキよりも多くのビタミンCやカロテンを含み、相乗効果で動脈硬化予防にとてもよい。
ゴボウ以上に食物繊維が含まれており、便秘症の予防によい。
たん切りの薬効は昔から知られ、薬用としても生かされてきた。 

栄養成分

ビタミンA・C、カロテン、カリウム、カルシウム、食物繊維など 

注意点

みそ汁やあえ物、つくだ煮にするときは、アクを抜く。
2時間は水につけることが必要。途中で水が黒ずんだ場合は、水をかえる。
天ぷらにする場合は、揚げている途中でつぼみが開くときに苦味が取れるため、前もってアクを抜く必要はない。苦味が強いときは、熱湯でさっとゆでるとよい。 

ポイント

育ちすぎていないものを選ぶ。
丸く太っていて、つやのあるものがよい。
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