マグロ

産地と属性

サバ科の魚で、おもに南北太平洋でとれる。
温暖海域を回遊するため、大西洋やインド洋など世界中に分布する。
クロマグロ、キハダ、メバチ、ビンナガなどの種類があり、ホンマグロは大きいものだと体長4m、体重300~600㎏にもなるる。
通常マグロと呼んでいるのは、クロマグロを指す。
脂質が高い腹部の身を「トロ」とい、特に脂ののった部分を「大トロ」、やや劣るものを「中トロ」と称する。一般的に「大トロ」は腹肉の前部、「中トロ」は腹肉の後部である。
ひと昔前までは脂の多いトロは敬遠され、赤身が好まれていたが、戦後食文化が洋風化するにしたがって脂肪のおいしさに嗜好(しこう)が移り、重宝されるようになった。 

栄養成分の働き

良質なたんぱく源は、筋肉・臓器・皮ふ・毛髪・血液など、体全体の生成に役立つ。
記憶力をアップ、脳の老化の防止、コレステロールの低下に作用するDHA(ドコサヘキサエン酸)は魚ではトップクラスの含有量。
また、血栓を溶かし、血液をサラサラにして動脈硬化・心筋梗塞を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)も豊富に含む。
動脈硬化・老化防止・発がんを抑制する働きがある、セレンという成分も含まれているといわれている。 

栄養成分

たんぱく質、カリウム、リン、レチノール、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンB6、B12(種類によってビタミンB1、B2のものも)、マグネシウムなど 

注意点

旬のトロの脂肪分は40%にもなるので、肥満が気になる人は控えめに。 

ポイント

トロも赤身も、深みのある赤い色で鮮やかなものを選ぶとよい。
さく売りを選ぶときは、筋目が縦に入っているものがよい。
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