ソラマメ

産地と属性

マメ科の一年草、または越年草。漢字では、さやが空に向かってつくことから「空豆」と書くことが多いが、蚕(カイコ)が作るまゆの形に似ているため、「蚕豆」と書くことも。
花期は春で、直径3㎝ほどの紫色の花を咲かせる。実を結ぶのは初夏で、旬は6月ごろ。長さ10㎝ほどのサヤの中には、3~4個の種(マメ)が含まれる。
原産地は中央アジアから地中海沿岸、アフリカ北部。エジプトでは、約4000年前から栽培されている。日本には10世紀ごろ伝わったとされ、おもな産地は鹿児島県、千葉県、茨城県、宮城県。現在は、7割が中国で生産されている。
食べ方は塩ゆでや、さやごと焼いて中のマメを食べる。煮物、炒め物、スープなどにも使われる。

栄養成分の働き

ビタミンB群が豊富に含まれる。ビタミンB1は乳酸などの疲労物質を体から排出し、疲労をやわらげる。B2は、動脈硬化の予防や、血管の若さを保つのに役立つほか、レシチンとともに血中のコレステロールの酸化を防ぐ。カリウムは、体内の余分な水分を排出する作用によって血圧を下げて高血圧を予防するほか、食物繊維との相乗効果で腎炎によるむくみを解消する。漢方的では、むくみには3年以上乾燥させたものを煎じて飲むとよいといわれている。

栄養成分

ビタミンB1・B2、カリウム、レシチン、食物繊維など

注意点

おいしい時期が短いので、早めに食べる。
乾燥に弱いので、使うまではさやの中に入れたまま保存する。
しなびないよう、調理するときは、加熱しすぎない。

ポイント

さやの色が濃く、つやがあるものを選ぶとよい。
タイトルとURLをコピーしました