ミント

産地と属性

シソ科ハッカ属の多年草をまとめて呼称したもの。
和名では「ハッカ(薄荷)」という。
原産地は地中海沿岸から東アジアといわれ、現在はヨーロッパやアメリカ、アジアなど世界じゅうで栽培されている。
古くからハーブとして使用され、聖書にも登場するなど、その歴史は古い。さまざまな種類があるが、どれも特有の清涼感を感じさせる香りをもつ。
「ペパーミント」や「スペアミント」が有名で、前者はメンソールを大量に含んでおり、ガムやキャンディ、菓子に利用される。後者はハーブとして、葉をデザートやハーブティーに用いたり、歯磨き粉やエッセンシャルオイルなどに利用される。
一般的な利用法は、料理のアクセントやお茶の原料としてであるが、薬理作用のあるペパーミントなどは、漢方薬や民間療法の薬草やアロマオイルとしても利用される。

栄養成分の働き

ペパーミントにもスペアミントにも共通する主成分が、メントールである。胃酸を増やして消化機能をととのえる。また、鼻づまりやせきをやわらげたり、胃の不快感を緩和する。すがすがしい香りが平常心を保たせ、集中力を高める精神的な効果も期待できる。
ぺパーミントは、メントンを含み、胆汁の分泌を促進する作用をもつ。シネオールを含み、冷えや生理痛の改善によいとされる。
スペアミントは、カルボンを含み、胃の働きを活発にし、消化液の分泌を促して胃を健康に保つ。リモネンを含み、血行や代謝の促進を助ける。

栄養成分

メントール、メントン、シネオールなど

ポイント

料理で利用する際は、肉や魚のくさみ消しや、食事の口なおしとして利用するとよい。
エッセンシャルオイルやハーブティーとして使用する際、子どもや体調不良の人、重度の病気を患っている人や妊娠している人は避けたほうがよいとされる。また、原液を直接肌につけるとやけどをする可能性があるので避ける。
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