ルッコラ

産地と属性

アブラナ科キバナスズシロ属の一年草。
和名を「キバナスズシロ」といい、漢字では「黄花蘿蔔」と書く。
原産地は地中海沿岸で、古代ロ-マ時代から栽培される。おもな産地は、地中海沿岸のエジプトやイタリア、フランスなどである。
国や地方によって「ルーコラ」「ルケッタ」「ロケット」「アルギュラ」など、呼び方はさまざま。
イタリアでは葉や茎をピザの具材として利用し、肉料理やパスタにも使う定番のハーブである。種はハーブティーとして使用される。日本へは、イタリア料理の広がりとともに知られるようになった。
旬は11月~12月で、ごまのような香りと、少々の辛みと苦みがある。
発芽率が高くて病気も少なく、プランターで栽培できるため、家庭菜園で育てやすいハーブの一つである。

栄養成分の働き

ビタミンCが豊富で、血液をサラサラにして排尿をうながし、胃もたれを軽減させる。
カルシウムが多く、骨や歯の形成や精神の安定に効果的で、日常生活に欠かせない。
多量のβ(ベータ)-カロテンが含まれており、抗酸化作用をもち、体内の酸化を進行させる活性酸素から守る働きがある。
食物繊維を多く含み、便の量を増やしてやわらかくするので、便秘の改善に役立つ。
ミネラル類も備えており、そのなかのカリウムは健康な細胞や血圧を維持する働きをもつ。鉄は血液中のヘモグロビンの成分となる、酸素の運搬に欠かせない成分で、めまいや貧血の予防に有効。

栄養成分

食物繊維、たんぱく質、カリウム、カルシウム、ビタミンC、マグネシウム、リン、鉄、ビタミンE、亜鉛、マンガン、ビタミンB2、ビタミンB6、銅、ビタミンB1、β-カロテン、ビタミンKなど

注意点

花茎が伸びて開花したものは、葉がかたく、食べにくい。

ポイント

おひたしや炒め物、ステーキや魚のムニエルのつけあわせにも相性がよい。
茎の部分を水につけて冷蔵庫に入れて保存し、2日くらいで使い切るようにする。
葉はみずみずしく張りがあり、茎が根元までしっかりしているものを選ぶ。
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