レーズン

産地と属性

ブドウを天日干しや乾燥機などで乾燥させたドライフルーツ。
「ドライレーズン」や「干しぶどう」ともいう。
ブドウの原産地はヨーロッパで、植民地時代に南北アメリカをはじめとする「新大陸」に広がり、現在は世界中で生産される。
おもな生産地はアメリカ、南アフリカ、オーストラリア、トルコ、チリ、中国など。
日本では山梨県などで生産されているが、出回っているレーズンは輸入物が多い。
そのまま食べるほか、菓子やパン、デザート、サラダなどにも利用される。また、ラム酒に漬けた「ラムレーズン」のように、アイスクリームや菓子、バターに混ぜ込むなどするための加工食品として使われる場合も多い。
枝つきのものは、やわらかく味わいも豊かで、ワインなどと一緒に食される。

栄養成分の働き

栄養成分の大半を占める糖質は、筋肉や体温を維持する栄養素で、脳や体の疲労回復に即効性のあるエネルギーとして働く。
水溶性の食物繊維が豊富で、血糖値の急激な上昇を抑制したり、コレステロール値を減少させ、心臓病や循環器系の病気を予防する。また、腸内環境を整えて便通を規則正しいサイクルにする働きがある。
鉄を多く含み、健康な血液の生成を助けて貧血を予防する。

栄養成分

カリウム、リン、カルシウム、食物繊維、鉄、ビタミンB1・B6

注意点

コレステロールを含ない、ミネラル類や食物繊維が豊富であるなど、生のブドウよりも栄養価が高いが、砂糖より吸収されやすい果糖やブドウ糖を多く含んでいるため、とりすぎには注意する。

ポイント

原料のブドウにより、色や大きさ、固さ、風味が異なるので、使用する目的に合った種類を選ぶとよい。
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