クリーム

産地と属性

原則として牛乳を主原料として、たんぱく質と脂肪を濃縮して作られた液体。

国内の法令上は、「生乳、牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去し、乳脂肪分を18.0%以上にしたもの」と定められており、通常それらは「生クリーム」と呼ばれる。生クリームは用途別として、脂肪分18~30%のライトクリームを「コーヒー用」、30~48%のヘビークリームを「ホイップ用」とに分類される。

一方、通常「ホイップクリーム」と呼ばれているのは、乳脂肪に添加物や植物性油脂などが加えてつくられたもので、「ホイップ」や「フレッシュ」などの名称をつけて販売されている。

「生クリーム」が濃厚でコクのある風味であるのに対し、「ホイップクリーム」は癖のないあっさりした風味のものが多い。また、価格も「生クリーム」の方が高い。

栄養成分の働き

脂肪の種類や含有量によって栄養成分が異なるが、乳脂肪分の割合が高いほど含まれる脂質が高めになり、カロリーも高くなる。但し、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは「生クリーム」の方が多く、カルシウムなどのミネラルも多く含む。

栄養成分

たんぱく質、脂質、ナトリウム、カルシウム、ビタミンAなど

注意点

「生クリーム」は、冷蔵庫で保管しても10日程度と日持ちはあまりしないが、「ホイップクリーム」は1ヶ月程度の賞味期限のものが多いため、表示をよく確認して正しい期限内に使い切ること。

ポイント

クリームパスタなどの料理に使う場合、濃厚でコクのある味にしたいときは「生クリーム」の方が適しているが、「ホイップクリーム」の方がカロリーは低いため、それらの数値を気にする場合は「ホイップクリーム」でも代用はできる。目的に応じてうまく使い分けると良い。

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