アイスプラント(ソルトリーフ)

産地と属性

ハマミズナ科メセンブリアンテマ属の葉物野菜で、茎や葉の表面についた細かい水滴状の粒によって凍ったように見えるため、「アイスプラント(Ice plant)」と呼ばれるようになった。

ヨーロッパやアフリカが原産といわれているが、現在は国内各地で栽培されている。

表面についた無数の透明な粒は「塩嚢細胞」と呼ばれ、植物内に侵入した塩類を隔離するためのもので、これが独特の食感と塩味を生み出している。

土に植えて栽培すると塩分以外に有害な重金属などをため込んでしまう可能性があるため室内での水耕栽培が中心で、1年を通して生産・販売されている。

近年は各地で品種改良や栽培が行われていることもあり、「ソルトリーフ」のほかに「バラフ」「クリスタルリーフ」「ツブリナ」「ソルティーナ」「潮菜(シオーナ)」「プッチーナ」などのブランド名がある。

 

栄養成分の働き

ミオイノシトールは、中性脂肪の増加を抑えて内臓脂肪を減らす効果があるといわれている成分。ピニトールは、血糖値を下げる効果や肝機能改善効果が期待できる。

レタスの3倍以上含まれているといわれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持などの働きがある。

その他、豊富なミネラル類とともに含まれている食物繊維は、腸の働きを促進し腸内環境の改善に役立つため、ダイエットなどにも効果的な野菜である。

 

栄養成分

ミオイノシトール、ピニトール、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン、ビタミンK、βカロテン、食物繊維など

 

注意点

乾燥しやすいため、保管する場合はビニール袋などに入れ、冷蔵庫の野菜庫で。ただし、食感が大切な野菜のため、早めに食べること。

 

ポイント

ほのかな塩味とシャキシャキとした食感以外に、葉物野菜にありがちな青臭さや癖がほとんどないため、通常は生のままサラダなどに用いるが、独特の触感が残る程度にさっと茹でるか、てんぷらなどにしても良い。

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