アズキ

産地と属性

原産は東アジア。日本では、北海道が代表的な産地である。
粒の大きい大納言と普通アズキの2種類がある。大納言はおもに粒あんなど、粒を生かして利用され、普通アズキはこしあんなどに使われる。
また日本では、古くからその赤い色が縁起がいいと珍重され、祝い事に赤飯を炊くなどしてきた。これは、室町時代からの食習慣である。

栄養成分の働き

主成分は糖質とタンパク質だが、ビタミンB1、カリウム、食物繊維を豊富に含むのが特徴である。ビタミンB1は糖質の代謝を促進し、疲労回復や夏バテ防止に効果がある。カリウムは塩分の排泄効果が高く、利尿作用があるので、高血圧の予防になる。さらに、アズキの外皮に含まれるサポニンはカリウム同様に利尿作用を促し、腸を刺激するので便秘の解消にも役立つ。また、サポニンはコレステロールや中性脂肪を低下させるはたらきももつ。

栄養成分

タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンB1、カリウム、食物繊維、鉄

注意点

色素のアントシアニンと鉄が結びつくと色が黒ずんでしまうため、調理に鉄なべは使わない。
おしるこ、ぜんざい、あんこにするとビタミンが激減する。

ポイント

ふっくらとして丸くつやがあり、粒がそろっているものが良品。色むらがなく、皮が薄いものがよい。
使い残しは袋に密封して缶に入れ、冷暗所に保存する。
栄養価を失わないためには、赤飯やおかゆ、甘味を抑えた煮物にするとよい。
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