キュウリ

産地と属性

原産地はインド・ヒマラヤ。インドでは3000年も前より栽培されていたといわれる。
日本には6世紀ごろに伝わった。旬は5~8月。
熟すと黄色くなることから「黄瓜」が転じて「キュウリ」となったそう。 

栄養成分の働き

成分の9割以上含まれている水分は、体の熱を冷ます作用がある。漢方医療では、暑気あたりや食欲不振の改善に役立てられてきた。
栄養面ではさほど目立った点はないものの、利尿作用があり、むくみ解消、膀胱炎や腎炎の予防に役立つ。
高血圧の予防、二日酔い解消にも。
豊富に含んでいるケイ素は、健康的な髪をつくり、肌を美しくするのを助ける。
汗をかく夏は、夏バテの原因のひとつとなる”カリウムの流出”に対して、カリウムを含むキュウリを積極的に食べることで解消に役立つ。 

また、夏バテ解消には、代謝に不可欠なビタミンB1を豊富に含むヌカの栄養分を吸収した、キュウリのヌカ漬けも役立つ。

栄養成分

カリウム、イソクエルシトリン、アスコルビナーゼ、ケイ素、ビタミンC 

注意点

キュウリにはビタミンCを壊す成分、アスコルビナーゼが含まれている。これはビタミンCの酸化酵素で、ほかにはニンジン、カリフラワー、キャベツに多く含まれる。単独の場合は大丈夫だが、アスコルビナーゼを多く含む食品といっしょに生のまま調理するには、要注意。その働きを抑えるために酢を使って調理すること。
または、加熱してもよい。 

ポイント

濃い緑色が鮮やかで、ハリがあり、イボが痛いくらいに尖ったものが新鮮。
形がまっすぐで、太さが均一のものを選ぶとよい。
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