松の実

産地と属性

マツ科の針葉樹、松の種子。松類にできる毬果(きゅうか)で、松かさの中にできる長いほうの直径が2㎝ほど、長辺は1㎝ほどで、楕円形をした食用の白い種。日本では、紅葉の時季に多くとれる。
中国の古い薬物書には「丸めたものを長く服用すると、仙人になれる」という記録が残っているほど、滋養強壮によい実として知られてきた。
おもな品種は、朝鮮五葉松。産地は、朝鮮半島から中国の東北部、シベリア地方で、日本でもアルプスや上高地、四国の山地などに自生している。
朝鮮ではおかゆ、中国では月餅のあん、蒸した菓子や料理などに広く使われてきたが、近年は健康的な食品として世界中で好んで食べられている。風味がよく、炒ってそのまま食べるほか、刻んでケーキに入れたり、サラダやあえ物、炒め物に入れてもおいしく簡単に食べられる。お酒のつまみにもよい。

栄養成分の働き

ビタミンEには老化予防作用に加え、不飽和脂肪酸である脂肪とともに動脈硬化を予防し、体を若々しく保つ効果がある。ビタミンB2は、美肌効果が期待できる。
ビタミンB6は、免疫機能を正常にするのに欠かせない成分。ビタミンEは、抗酸化作用で老化を防ぐといわれている。消化よく食物繊維も含まれるため、便秘の解消にも効果がある。

栄養成分

脂肪(不飽和脂肪酸)、ビタミンB1・B2・B6・E、食物繊維、ミネラルなど

注意点

生食はできないので、食べるときは軽く炒ること。

ポイント

油分が酸化しやすくいたみやすいので、密閉袋に入れ、冷凍して保存するとよい。
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