タラの芽

産地と属性

日本原産で、チョウセンニンジンやエゾウコギなどと同じウコギ科の植物。
漢字では「楤芽」と書く。
代表的な春の山菜のひとつで、標高1500mくらいの伐採地や丘、林などの日当たりがよいところに群生する。タラノ木の葉が開く前の新芽を、タラの芽という。
採取時期は、寒い冬を乗り越えて春に芽を出したときなので、栄養価が非常に高く、薬効性にも優れている。
独特の風味とほろ苦さがあり、「山菜の王様」とも呼ばれる。

栄養成分の働き

葉酸を含むのが大きな特徴で、血行の改善や動脈硬化の予防に働くほか、認知症の予防にも効果的。
芽にはむくみ解消や高血圧症の予防に役立つカリウムと、糖の吸収を抑えて、血糖値を下げる作用のあるエラトサイドという有効成分を含む。
食品からは摂取しにくいビタミンEを含むため、アンチエイジング効果も期待できる。

栄養成分

食物繊維、カリウム、カルシウム、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、エラトサイド、サポニンなど

注意点

アクを抜きすぎると、たらの芽特有の香りやほろ苦さがなくなってしまうので、水につける時間を短くする。

ポイント

摘み取るのは、芽が裂けて若葉を見せたばかりのもの。
太くてみずみずしいものがおいしく、良品とされる。
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