ローリエ

産地と属性

クスノキ科の常緑高木である、ゲッケイジュの葉を乾燥させた香辛料。
ローリエはフランス語で、英語では「ローレル」または「ベイリーフ」、和名では「月桂樹」。
原産地は地中海沿岸の地域。
古代ギリシャ・ローマ時代から栽培され、現在は世界中に普及している。
おもな生産地はスペイン、ギリシャ、トルコ、フランス、イタリアなど。
日本では、明治時代に日露戦争の戦勝記念にと、フランスから輸入したゲッケイジュを植樹したことから広まった。
ギリシャ神話にも登場しており、古代オリンピックでは、勝者にローリエを編み込んだ王冠が与えられ、その名残は現在も受け継がれているなど、その歴史はかなり古い。
香草類を束ねた「ブーケガルニ」の一つとして、煮込み料理の風味づけに使われるほかに、アロマオイルや生薬、薬湯としても使用される。また、肉や魚の臭み消し、ピクルスなどの香りづけにも使用される。

栄養成分の働き

おもな成分は、ゲッケイ油からとれる香り成分の「シオネール」。すっきりとする強い香り成分のシオネールは、肝汁の分泌や利尿作用を促進し、肝臓や腎臓の強化に働く。また、血管を拡張するため、冷え性の緩和や食欲の増進、消化吸収のサポートをする。

栄養成分

シオネール、リナロール、オイゲノールなど

注意点

長く煮込みすぎると苦みが強くなるため、一度煮込んだらすぐに取り出す。
香りが消えないように、高温多湿と直射日光を避けたところに保存する。

ポイント

米びつにローリエを2、3枚入れておくと虫よけになる。
精油の成分には、殺菌や消臭効果やリフレッシュ効果がある。
葉ならカレー、シチュー、ポトフなどに、パウダーならミートローフやレバーペーストなどに入れるとよい。
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