オリーブの実

産地と属性

モクセイ科、オリーブ属の常緑小高木。樹高は約10m。夏にグリーンの実がなり、秋になると黒紫色になる。
原産地は、アジアや地中海東部、北アフリカなど諸説あるが、紀元前3000~2000年ごろは中近東で栽培されていたとされる。スペインのマジョルカ島には、樹齢1000年を超える老木がある。
日本には、文久元年(1861年)ころ、フランスから苗木で導入された。初めて油と塩蔵果実が生産されたとされるのは、明治15年、神戸市に植えられたものから。
国内でも小豆島や香川県、岡山県などで栽培されてはいるが、その90%以上の生産国が地中海に面している。
ピクルスや塩漬けなどにしたものを食べるほか、オリーブオイルに利用される。(※オリーブオイル参照)

栄養成分の働き

ポリフェノールの一種の「ヒドロキシチロソール」には抗酸化作用があり、がんなどの予防に役立つ。オイルにすると、コレステロール値を下げるオレイン酸、ポリフェノールやビタミンEが豊富に含まれる。「グルタチオン」というアミノ酸は、もともと細胞の中にある成分で、体を酸化物質から守る働きがある。ポリフェノールとともに、がんや老化を予防する。

栄養成分

脂質、ポリフェノール、アミノ酸など

注意点

生の実でもオイルにしても、脂質が多くカロリーが高いので、多食しないこと。

ポイント

生の場合は、ビニール袋に入れて保存する。
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